bnqaを作った理由その2

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http://bnqa.jp
bnqaを作った理由として、以前のエントリでは「本に関わる質問サイトが無かったから作った」という説明をしたと思います。それは確かに理由の一つなのですが、もう一つ大きな理由があったので、考えを整理するためにもちょっと書いておこうかなと思います。

自分の読書メモを共有したかった

僕の独学のスタイルは、一般的だと思うのですが、書籍を使って行いました。本を読みながら勉強をすすめる中で、自分の考えや理解の筋道などを、あとで見て思い出せるようにメモとして残しておきます。本のなかで、ある技術が紹介されているとき、その技術がいかに効率的かの解説を付け加えたり、あるいは自分がこれまで採用していた技術との違いや採用した場合のメリット・デメリットなど、思いついたことをメモし自分だけの本にアップデートするようにしていました。しだいに貯まるこれらのメモが、結構な文量になったとき、これって見せ方次第で他の人にも価値があるんじゃないかな?と思うようになりました。

このメモ、誰か読むかも?

特に価値があるんじゃないか?と思えたのが、バージョンが更新されたオープンソースソフトウェアの技術書です。技術は常に進歩し、ある時点で最新の情報を載せていた技術書が数年で陳腐化する、という状況は多く見かけます。

自分の場合も、あるフレームワークに関する技術書を購入したタイミングで、そのフレームワークがアップデートされてしまい、その技術書で勉強しても一つ前の「古い知識」を身につけるだけ、という状況になりました。それなら、新しいバージョンで勉強したほうが学習効果高いだろ、と思い、新しいバージョンのほうで勉強を始めました。そのアップデート内容は、マイナーアップデートの割に変更点が多く、その技術書どうりでは動かず、はまりまくりました。そのため、技術書に書き込まれるメモの量も多くなり、たまったメモを見返すと、自分と同じようにこの技術書でフレームワークを勉強する人がいたら、このメモ絶対に役に立つよなと、思えるものになっていきました。せっかくこんなに書いたのに自分が持ってるだけなんて勿体ないよな、とも。

ブログじゃだめなの?

ブログに載せるより、本に紐付けられる形で情報が整理されたほうが、有用ではないかな、とは直感的に思っていた。また、本の内容に関する情報が価値を持つのは、その文脈が共有された人たちの中でだけ、ということも考えたため。ある本の記述について、「こうすればいい」「こう考えれば理解が進む」といった情報は、たとえそれが広く世界中で普及したOSSであっても、その本を読んでいる人にとってしか価値を持たない。その本を読んだこと無い大多数の人には「へぇ」と思われておしまいです。さらに、その「へぇ」の人たちにも同時に価値ある情報を伝えたいと考えたら、その情報が価値をもつように、そのブログの筆者は前提となる本の内容を文脈から取り出して、より一般的な形に加工しなければならない。それは大きな手間だ。

bnqaを使うメリット

ここでbnqaを使うメリットです。
 まず、bnqaでは本に情報が紐付けられる形で整理されます。ホーム画面を眺めていればフォローした書籍のノート、質問、アドバイスが流れてきます。 これによってユーザーは、その本をフォローさえすればよく、情報を集めるためのコストは小さなものになります。
 つぎに、前提の説明が必要なくなります。例えば、ある技術書を読み進めていて、疑問がわいたとする。そのとき、質問サイトやコミュニティで質問すれば良いのですが、その時に回答者がその本を読んでいるとは限りません。質問をするなら、「何が問題なのか」を本から切り出して、こういう状況でエラーが出る、といった具合に、聞きたかったこと以外の「問題の前提」を説明する必要が出てきます。これがbnqaだったら、「○○ページで××というエラーメッセージが出る、なぜ?」といったようにページ数を指定して質問するだけで、あっという間に問題の前提が共有されます。なぜなら回答者もその本を読んでいるからです。

まとめ

もともとは、自分の本に書かれたメモを効果的に共有するための仕組みとして作り始めました。その過程で「こうしたら良くなるんじゃないか?」を繰り返したら今のような形になりました。

http://bnqa.jp